静電容量式(インピーダンス式)露点変換器を使った露点計測システム製作例(-80〜20℃DP)
連続焼結炉をお持ちの工場の生産技術の皆様へ
連続焼結炉で静電容量式露点センサが使われているはずですが,露点センサは1年に一度のメンテナンス(メーカーでの修理と校正)が必須です。
特に水素を含む雰囲気の露点計測では,センサの寿命は概ね1年程度になるためです。
メンテナンスをしていないセンサを使って品質不良による損害を出す前に,センサの予備品への交換と使っていたセンサのメンテナンスを実施してください。
お使いのセンサの精度が許容範囲内であるかどうかを現場で確認するための手段なども,本ホームページからご確認いただけます。現場用の基準器として,鏡面冷却式露点計(低露点仕様)またはTDLAS式露点水分計の導入をお勧めします。
弊社では,金属の雰囲気熱処理において,温度と露点などから金属の酸化・還元について計算するためのツールを無償でご希望の方にご提供しています 。
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露点センサ | 高分子薄膜静電容量式露点変換器 計測範囲:-80℃FP〜20℃DP 酸化アルミ薄膜静電容量式露点変換器 計測範囲:-80℃FP〜20℃DP 精度:±2℃以内(-60℃FP以下の計測の場合,精度はプラスマイナス3℃以内) いずれも、センサに結露を生ずる条件では計測できません。 -50℃以下の低露点領域では,露点計測の応答速度が大きく落ちます。 調整・校正から1年以上を経過した露点露点変換器は精度が上記から大きく外れますので1年周期の定期的な調整・校正が必須になります。 |
主な特殊仕様 | 高圧エアなどの露点計測をする場合の流量・圧力調整調整用バルブの取付(オプション) |
主な装備 | 静電容量式露点変換器本体、露点表示器(警報出力可能)、ガスサンプルポンプ、流量計、フィルタ、電源回路 フィルタはお客様の露点計測の用途に応じて選定(フィルタレス仕様も可能) |
データ出力 | デジタル指示調節計から露点測定値の出力(DC4-20mA,DC1-5V)、制御出力(制御用の設定をした場合),警報接点出力,センサメンテナンス警報接点出力 |
外形寸法例 | 400mm(幅)×400mm(奥行)×400mm(高さ) (突起部を除く) |
電源 | AC100V 単相 1A(100W) |
主な用途 | 連続焼結炉,N2ベースの時効炉などの雰囲気,大気の露点計測,クリーンルームやドライルームの露点管理(制御),計装エアの露点管理など |
注意事項 | 腐食性ガス、酸やアルカリを多く含むガス,センサに結露を生ずる場合などには対応できません。特に水素を含むガスの場合,1年周期で調整・校正をしないと計測にドリフトが生じます。 |
追加機能 (2021/10/5) |
お客様のご希望により,露点センサ(露点変換器)の使用開始から一定期間(例えば1年)経過したところで露点の表示器警報計に露点センサのメンテナンスのお知らせ(警報)を表示させることができます(お知らせを消すこともできますが,一定期間経過後に再び表示します)。露点センサの精度維持のためにこの機能をご利用頂けます。タイマは通電中のみONになります。電源OFFのあとの復帰時は,電源OFFの前の状態を引き継ぎます。 既にお客様のお手元に納入済の製品については,ソフトウエアのバージョンアップができます。 【機能概要 − 機能や設定値の変更もできます】 1)センサメンテナンス後の使用開始時に警報出力のためのデータをリセット 2)使用開始から366日後にセンサメンテナンスのメッセージを表示 (接点出力も可能) 3)上記2)の警報を一旦停止(例えば10日間)させる機能(例えば10日後に再警報) 4)上記3)のリセットが3回(変更可能)あったときに,別の警告メッセージを表示 (接点出力も可能) 仕様詳細はこちらから |