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新和実業株式会社は熱処理設備・温度制御・雰囲気制御・湿度計測の専門メーカです。

TEL. 0565−28−8822

〒471-0855 愛知県豊田市柿本町6丁目9番地11

ブレーカープレート洗浄機BLAKER PLATE CLEANER

電熱式小型流動層炉による
ブレーカープレートの洗浄機のご案内
樹脂加工メーカー様の省力化とコスト削減にに大きく貢献します
電熱式小型流動層炉 SFF-1825i(ブレーカープレート洗浄機)

SFF-1825i ブレーカー洗浄機仕様

樹脂メーカー様・電線メーカー様の現場などで大幅な省力化とコスト低減に寄与

樹脂加工の現場で大変だったブレーカープレートやノズルの洗浄の大幅な省力化と人件費削減に寄与しています。
また,高価なブレーカープレートやノズルなどを変形など,ダメージを与えることなく洗浄処理ができます。
洗浄処理に要する時間は20〜30分です(洗浄処理後の冷却時間を除く)

ブレーカープレート洗浄機(電熱式小型流動層炉)の実機を弊社にてご覧頂けます。
また、弊社にて電熱式小型流動層炉のデモ機(SFF-3225S)を使って処理テストが可能です。

【お願い】
この設備の導入には様々な条件がございます。お客様の事業所においてブレーカープレート等の洗浄が実際に可能かどうかを事前に検討する必要がございますので,ご検討のお客様は弊社までお問い合わせ下さい。

 お問い合わせ・見積もり依頼はこちらから

処理事例

洗浄前のブレーカープレートイメージ


洗浄処理前のブレーカープレート


付着している樹脂はPP(ポリプロピレン)








洗浄後のブレーカープレート


洗浄処理後のブレーカープレート

【処理条件】

処理温度 : 480℃
処理時間 : 20分(流動層炉の中への投入〜取出まで)






実際の流動状態は、こちらからご確認下さい(YouTubeにリンクしています)


新着情報

SFF-3225iの受注開始について SFF-3225i(画像をクリックで拡大)

従来販売しておりましたSFF-3225の後継機種であるSFF-3225iの受注を開始しました。

流動層のレトルト有効内径がφ320mm,有効深さが250mmなので,直径250mm前後のブレーカープレートの洗浄処理も可能です。

ただし,発生する煙への着火を抑制したり,発生する煙の量を多くしない目的で流動層内に入る樹脂の量を抑える必要があるため,一度に処理できるブレーカープレートの数量は直径200mmを越えるものの場合,1個〜2個とお考え下さい。

処理前の樹脂が柔らかい段階で,できるだけ樹脂をヘラなどで除去しておく必要があります。

なお,SFF-3225iの標準仕様の場合,温度記録計やウイークリータイマー等の搭載ができません。温度記録計やウイークリータイマー等を必要される場合はご相談ください。SFF-3225Sにてご案内を差し上げます。

「熱可塑性CFRP素材」への対応について (2022/06/09)

強度が高く軽量な次世代の素材として注目されている「熱可塑性CFRP素材」のうち,マトリクスにナイロン6樹脂を使ったもの(CFRTP)が付着したブレーカープレートの洗浄への対応について,不可能ではありませんが,流動層炉を使ったブレーカープレートなどの処理には条件があります。付着した樹脂に含まれるカーボンファイバーの短繊維の炭素繊維が炉からの排気とともに飛散するため,処理前にSP1500やホモPPなどのパージ材でパージ処理をしたのち、ブレーカープレート等に熱可塑CFRPが付着していない状態で洗浄処理をする必要があります。あるいは,別の装置を使ってある程度付着しているCFRPを落とし,仕上げ洗浄として流動層炉で洗浄する必要があります。
パージ材を使用しない場合はアスベストなどの特化物と同様の対応が必要になります。
詳細はお問い合わせ下さい。 

ブレーカープレートとブレーカープレート洗浄機

ブレーカープレートとは,樹脂の射出成形機において、スクリーンバックを支える穴あき板のことです。
定期的に取り外して付着している樹脂を除去(洗浄)することが必要になります。ノズルやスクリューなども同様に洗浄が必要です。

ブレーカープレート等の洗浄は,従来の方法では、製造現場で作業する人がガスバーナーを使い、樹脂を柔らかくしてから手作業で樹脂を除去していました。そのため,大変な手間と労力とコストを必要としていました。
またブレーカープレートへのダメージも大きく,これもコスト増大の要因になっていました。

弊社がご提案する電熱式小型流動層炉の「ブレーカープレート洗浄仕様」を利用すれば、例えばPP(ポリプロピレン)の場合、20〜30分、450℃の流動層の中にブレーカープレートを入れるだけで人手をほとんどかけずに完全に付着したPPを除去できます。


ブレーカープレート洗浄機(型式:SFF-1825i・SFF-3225i)の主要諸元

型式  SFF-1825i (ブレーカープレート洗浄機仕様) SFF-3225i (ブレーカープレート洗浄機仕様) 
温度範囲 400℃〜530℃(常用)・最高使用温度600℃(600℃での常用はできません)
有効寸法 最大φ200mm×250mm(深さ)
(この中にはいるサイズまで対応可能)
専用の処理バスケットは内径φ178mm
最大φ320mm×250mm(深さ)
(この中にはいるサイズまで対応可能)
専用の処理バスケットは内径φ286mm
設備寸法 1,000mm(W)×600mm(D)×1,300mm(H) 1,200mm(W)×800mm(D)×1,330mm(H)
電源 AC200V 三相 50/60Hz 12A
(電源以外のユーティリティーは必要無し)
AC200V 三相 50/60Hz 32A
(電源以外のユーティリティーは必要無し)
ヒータ シーズヒータ 3.6kW シーズヒータ 10.5kW
温度制御 デジタル指示調節計とSSRによる時間比例PID制御
流動制御 セラミック粉体の流動は、インバータと温度調節計を利用して制御.
昇温段階は温度変化に応じて自動変速制御.
安全装置 温度警報計・非常停止ボタン・セラミック粉体吹出防止プロテクタ装備・ヒータ切り忘れ防止タイマ・警報出力端子(制御盤内にドライ接点あり)
搬送装置 なし・専用バスケットを取り出す治具は試供品を提供(SFF-1825iのみ)
(新和実業株式会社にてお客様のご要望に応じて設計・製作可能)
局所排気 なし(お客様にてご準備いただきます) 
その他 本設備の据え付けはお客様にお願いしております(容易です) 
納期 受注後3.5ヶ月〜4ヶ月(お問い合わせ下さい)

洗浄処理が可能な樹脂と処理温度の目安

樹脂を構成する元素がC、H、O、N以外のものが含まれない場合にのみ対応します。  

ポリプロピレン(PP) 450〜480℃
ポリエチレン(PE) 420〜450℃
架橋ポリエチレン 400〜450℃
ナイロン6・ナイロン66 450℃
ポリスチレン(PS) 420℃〜480℃
ポリエチレンテレフタレート(PET) 420℃〜480℃
ポリブチレンテレフタレート(PBT) 400℃〜420℃
変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE) 530℃前後
エポキシ 480℃前後
ポリカーボネート(PC) 480℃前後
ポリエステル 480℃前後 
熱可塑性CFRP押出素材(ナイロン6) 450℃前後(PP等でのパージが必須)  
 SP1500 (三井・ダウポリケミカル株式会社製パージ材) 420〜450℃ 

重要:おもな制限事項・注意事項

  • 樹脂を構成している元素にCl(塩素)を含むもの、F(フッ素)、S(硫黄)を含むものには対応していません
    流動層のレトルト部分、ヒーター部分がこれらの元素により侵されるために処理できません。

    (塩化ビニルについては、ブレーカープレート等に付着している樹脂は容易に手で剥がすことができる場合があります)
    電気の絶縁用などで使われることのあるPPS(ポリフェニレンサルファイド)の付着したブレーカープレート等の場合、必ずパージ剤にて置換した上で洗浄する必要があります。なお,PPSにおいて
    特にF(フッ素)が添加されたグレードのものはホモPPでパージされたものであっても対応できません(目に見えないレベルでフッ素が残留している場合でも炉が流動槽炉が確実に壊れます)。
    樹脂の酸化防止剤にS(硫黄)が含まれるケースがありますので,ご検討の前に樹脂への添加剤についてもご確認下さい。
  • 樹脂にフィラー(充填剤)を多く含むものにはパージ剤でのパージが必要です。
    特にタルクフィラーをはじめとした不燃性の充填剤が粉塵として流動層炉から大量に発生すると共に、セラミック粉体の流動に影響が出るため、パージ剤を使って元の樹脂をパージしなければ流動層炉での処理ができません。
    また、本流動層炉においては、フィラーを効率的に回収する仕組みがありません。
    カーボンの粉をフィラーとしている場合に、パージ無しで洗浄処理をした場合、煙に着火しやすいという問題も生じます。
    酸化チタンが含有している樹脂については、一般に問題を生ずるほど酸化チタンの含有率が多くないため、処理が可能なケースがあります。

    可能であれば、パージ剤を使い、射出成形機内部をパージをした上で、さらにパージ剤をヘラなどで可能な限り柔らかい状態で除去すれば、処理が可能な場合があります。 
  • 処理中に、大量の煙と樹脂の焼ける臭いが発生する問題について 
    本流動層炉には、煙や臭いの処理装置は付属していません。
    その対策を取らない状態で本流動層炉をお使いになる場合,大量の煙と樹脂の焼ける臭いが発生します。ブレーカープレートやノズルなどに付着している樹脂の量が少ない場合,問題にはなりません。
    一方,ブレーカープレートやノズルなどに付着している樹脂の量が多い場合,別途対策が必要となります。対策を行わない場合で設置場所の周囲に民家がある場合など、CSRの観点から納入が難しいケースがございます。
    この対策について,2022年3月末の時点で新たな手段が分かりました(他社製の設備を利用して前処理を行う方法)。詳細は弊社までお問い合わせ下さい。具体的な処理方法と事例をお知らせすることができます。
    そのほか,パージ材を活用する方法もございます。
  • 煙と臭いの発生を抑制するため、可能であれば、パージ材の併用をご検討下さい。
    例えば、ポリオレフィンを主成分とし、発煙や臭気発生を抑えたパージ材を利用することで、ブレーカープレートの加熱・洗浄処理において煙や臭いの発生を多少でも低減できる可能性があります。
    また、PPSなど、そのままでは流動層炉で処理出来ない可能性のあった樹脂や、フィラーが多く含まれる樹脂であっても、流動層炉を使った洗浄ができる可能性があります。

    多少でも煙や臭いの発生を少なくするため、可能であれば一度、パージ剤の併用をご検討下さい。
    なお,熱可塑性CFRPやカーボンナノチューブ等を含む樹脂の場合,パージ材を使った前処理が必須です。
  • 樹脂が分解して発生するガス(煙)が高温のセラミック粉体により発火する場合があります。
    ブレーカープレート等に付着している樹脂によっては、それが熱分解して発生するガス(煙)が400℃以上のセラミック粉体と接触することで発火する場合があります。樹脂の物性を事前に十分に調べておく必要があります。
    レトルトのセラミック粉体上で多少の炎が発生しても、炉としては壊れることがありませんが、できるだけ炎の出にくい条件で処理をする必要があります。また、炉の周囲に可燃物を置かないなど、防火対策を十分に実施するなどの対策が必要になります。
    ブレーカープレートなどに付着している樹脂の量を柔らかいうちに可能な範囲で除去し、炉の中に入れる樹脂の量を極力減らすことで煙と炎を減らすことができます。
     
  • 処理可能なブレーカープレートやノズル、スクリューなどのサイズに制限があります。
    SFF-1825iの場合,内径200mmの筒に入るサイズ(およそφ180mm×t30mm)のブレーカープレートまでは処理が可能です。
    SFF-3225iの場合,内径320mmの筒に入るサイズ(およそφ300mm×t50mm)のブレーカープレートまでは処理が可能です。
    長さは機種によらず最大で250mmまで可能です。ただし、長尺品はひっくり返して2回の処理で対応することも可能です。
    なお、長尺品をひっくり返して処理する場合であっても、処理温度が鋼の高温焼き戻しの温度よりも低い温度となるため、歪み、変形、割れなどは生じません。ただし、メッキ処理品の場合はメッキが剥離するかどうかのテストが必要です。弊社での確認の結果,450℃において硬質クロムメッキは剥がれていません。
  • 設置には炉の周囲に約1mの空間または防火壁が必要です。
    火災防止のため周囲に防火壁または約1,000mm程度の空間が必要です。粉末消火器と炭酸ガス消火器は各1本、ご用意下さい(消防の立入検査があった際に設置を指示される可能性があります)。

ブレーカープレート洗浄機(SFF-1825i・SFF-3225i)の主な安全仕様

・温度制御用とは独立した過昇温防止用の熱電対および温度警報計(温度上限警報計)を搭載
・温度警報計だけでなく、温度調節計においても温度上限警報によるヒータの強制停止機能を実装
 (二重に温度上限警報をとる仕様とする)
・ヒータ切り忘れ防止タイマ
・ブロワが運転されていない状態ではヒータへの通電ができない制御の仕様
・炉冷却時のブロワ自動停止機能(設定温度以下になったら自動でブロワを停止する機能)
・セラミック粉体吹き出し防止用プロテクタ標準装備(金属部分に火傷防止のための断熱施工済)
・流動用エア手動ベントバルブ装備
・非常停止ボタン標準装備(1カ所)


 

電熱式小型流動層炉のカタログ(PDFファイル)

  
ブレーカープレート洗浄機のカタログのイメージ

電熱式小型流動層炉(ブレーカープレート洗浄機仕様)

樹脂業界向けの製品です。

PPやPEなどの樹脂の射出成形機に組み込まれているフィルタである「ブレーカープート」に樹脂が付着している状態で450℃前後の流動層炉の中に入れ,処理をすることでブレーカープレートの洗浄処理ができます。

処理時間は20分〜30分です。
 



ブレーカープレート洗浄機の実機テストについてのお願い

弊社にテスト機がございますので、実機にてテストを行って頂くことができます。弊社までお問い合わせ下さい。
なお,ブレーカープレートの洗浄テストは弊社でのテスト費用が発生するため,僅かですがテスト費用を頂戴しておりますのでご了承下さい。

 
               

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