優れた省エネ性能で生産現場のSDGsと脱炭素推進に貢献します
YouTubeから流動層の動画(流動状態)をご覧頂けます @SFF-3225 ASFF-3225 BSFF-1825SL |
流動層炉とは、加熱したセラミックスの粉体を流動化させ、ワークとの接触により良好な伝熱特性を実現させる装置の代表です。固体粒子であるセラミックスの粉体は、その熱容量が気体の1000倍以上あることと、ワークのと接触による伝熱にあずかる面積が大きいことから、ワークの急速な加熱に威力を発揮します。
弊社の電熱式小型流動層炉は,550℃までのソルトバスの代替としてもお使い頂けます。
ソルトを使わないことから、炉の周囲の環境を汚さないこと、また、処理後の洗浄が不要なこと(洗浄の廃液処理も発生しません)、ソルトよりも安全性に勝ることなど、大きなメリットがあります。
この電熱式小型流動層炉は現在、金属材料の加熱における「1個流し」と「急速加熱」の両方に対応できる超小型の熱処理炉として広く活用されています。
特にNi-Ti超弾性・形状記憶合金の熱処理に対応したモデルでは、設定した温度に対して±3℃以内の温度分布性能を出すことに成功しました。
また、この炉は樹脂の付着したブレーカープレートやスクリュー、ノズルなどの洗浄にも対応できるブレーカープレート洗浄機としても、注目を集めています。
新和実業株式会社にデモ機(SFF-3225S)がございますので、一度ご確認下さい。
・Ni-Ti超弾性・形状記憶合金の超弾性を利用した超弾性による形状変更と形状の記憶・500〜550℃
・アルミ合金部品(小物)の溶体化処理および時効処理(多品種少量生産にも対応)
・マグネシウム合金の固溶化(溶体化)処理および時効処理
・線ばねのテンパー炉・圧縮ばねのホットセッチング炉・ヒートセッチング炉として
・線ばね用コイリングマシンの段取り替え後や線材の受入時の試し巻き後のテンパー
・線ばね(ワイヤフォーミングによる)の成形後のテンパー
・導電ばね部品で使われる用ベリリウム銅25合金(Be-Cu合金・C1720)の時効硬化処理
(@315℃×2〜3h・大気雰囲気での処理・製品用途により後工程で製品酸化膜除去が必要な場合あり)
・析出硬化系ステンレス鋼(SUS631)の時効硬化(析出硬化)処理
(450℃〜500℃・特に薄板ばね製品に)⇒ 既に使われています!(以下をご覧下さい)
左の写真はSUS631 3/4Hによるウエーブドワッシャのテンパー処理の処理事例
処理条件:475℃±10℃ 60分保持後空冷(析出硬化処理)
加熱速度が急速で、かつ、温度制御精度が高いため、大幅な品質向上が実現できました(写真ご提供:慶和精工株式会社様)。
SK85+オーステンパ+ジオメット処理」に比べて「SUS631 3/4H+流動層炉(@475℃)」を選択することで,製造工程の低炭素化,部品の軽量化そしてトータルコストの低減に寄与します。
弊社の流動層炉は析出硬化系ステンレス鋼の析出硬化熱処理に対応しています。低炭素化が求められる今こそ,ぜひご検討ください。
・板ばねや鋼材のブルーイング
【左の写真】
電熱式小型流動層炉を利用して,SPC製の板ばねをのブルーイング処理を行った事例です。
・アルミ合金やADC12などのアルミダイカストの時効処理(T-5処理)
・アルミダイカストの鋳造時のブリスタ発生の確認(ブリスタ検査装置として)
・アルミ合金の鍛造加熱
・鋼材の焼戻し(高周波焼入れの後の焼戻し(150〜300℃)
・精密金型(冷間ダイス鋼)の高温焼戻処理(500℃前後)および残留オーステナイトの安定化処理
(250〜450℃)
・樹脂の射出成形機で使われるブレーカープレートやスクリューの洗浄(400〜530℃)<
処理前のブレーカープレート(PEが付着・S45C)
450℃30分の洗浄処理後のブレーカープレート
・塗装用ハンガーの洗浄(500〜530℃)
・エナメル線からエナメル塗料を剥離(加熱して剥離)して銅線の再生
・材料物性などの評価における550℃前後までの熱サイクル試験や加速試験
・550℃までの急速加熱のできる試験装置として
など。
SFF-3225Sの流動中の動画はこちらから
(YouTubeから動画を開きます)
有効加熱領域:φ320mm×250mm
温度分布精度:設定温度に対して±3℃以内
常用温度:150〜560℃
最高使用温度:600℃(600℃での常用はできません)
電源:AC200V 三相 50/60Hz 最大13kW
【主な用途】
Ni-Ti形状記憶合金(超弾性合金)の熱処理(特にステント(クラスW:
高度管理医療機器)の製造)(Af点の記憶に対応)
航空機用部品(アルミ合金ほか)の熱処理(1個流し)
アルミ合金/マグネシウム合金製部品(小物部品)の溶体化
ベリリウム銅25合金の時効硬化処理(@315℃・酸化皮膜が問題に
ならない場合に限る)
アルミダイカストのブリスタ発生の確認
鋼材の焼戻し
アルミダイカストのT5処理、
ばねのテンパー、金型のテンパー(冷間ダイス鋼の安定化処理)
550℃までのソルトバスによる加熱の代替
析出硬化系ステンレス鋼の時効硬化処理
樹脂の付着したブレーカープレートやスクリューの洗浄、 など
SFF-1825Sの流動状態の動画はこちらから
(YouTubeから動画を開きます)
有効加熱領域:φ180mm×250mm(最大)
(求める温度分布精度により有効領域が多少変わります)
温度分布精度:設定温度に対して±3℃以内
常用温度:150〜560℃
最高使用温度:600℃(600℃での常用はできません)
電源:AC200V 三相 50/60Hz 最大5kW
【主な用途】
Ni-Ti形状記憶合金(超弾性合金)の熱処理(特にステント
(クラスW:高度管理医療機器)の製造)(Af点の記憶に対応)
鋼材の焼き戻し
線ばねのテンパー
金型のテンパー(冷間ダイス鋼の安定化処理)
550℃までのソルトバスによる加熱の代替
析出硬化系ステンレス鋼の時効硬化処理 など
最大有効加熱領域:φ180mm×250mm(深さ)
深さ方向は250mm前後まで対応可能ですが、処理する製品の求める温度分布精度によります。
(写真は、粉体吹き出し防止用プロテクタを取り付けた状態)
常用温度:150〜560℃
最高使用温度:600℃(600℃での常用はできません)
電源:AC200V 三相 50/60Hz 最大5kW
【主な用途】
鋼材の加熱加熱(焼戻し,小物の線ばねや板ばねのテンパー処理,黒染め,ブルーイング,析出硬化系ステンレス鋼の時効処理 等)
樹脂(PP,PE等)の付着したブレーカープレートの洗浄
塗装治具の洗浄付着した塗料の除去)
ADC12などのアルミダイカスト時効処理やブリスタ発生確認など
有効加熱領域内の温度分布性能が±10℃よりも高い精度が必要な場合は,SFF-1825SまたはSFF-3225Sをご選択下さい。
最大有効加熱領域:φ320mm×250mm(深さ)
本モデルは,旧SFF-3225の後継機種です。
温度分布性能は,SFF-3225Sの±3℃以内に対して,こちらは設定温度に対して±10℃以内(実力値として±3〜5℃以内)となります。
ヒータ制御は,SSRを使った時間比例ON-OFF PID制御となります。
大型のブレーカープレートの洗浄用途でも利用出来ますが,一度に処理が可能なブレーカープレートの数量は煙などの発生の点から制限があります。
医療向けデバイスの製造用途の場合はSFF-3225Sをご選択下さい。
【主な仕様】
常用温度:150〜560℃
最高使用温度:600℃(600℃での常用はできません)
電源:AC200V 三相 50/60Hz 最大13kW
寸法:1,200mm(W)×800mm(D)×約1330mm(H)(突起部等を除く)
タッチパネル,ウイークリータイマ,記録計の搭載はありません。
(必要な場合はSFF-3225Sをご選択下さい)
【主な用途】
金属加熱(鋼材の焼き戻し・黒染め・ブルーイング・線ばねのテンパー・板ばね(析出硬化系ステンレス鋼)の時効処理・アルミ合金の鋳物やADC12などのアルミダイカストのブリスタ発生確認など)
ブレーカープレート洗浄用,塗装治具(パイルの植毛塗装治具を含む)の洗浄など。
その他の用途の場合はお問い合わせ下さい。
Ni-Ti形状記憶合金の熱処理にはSFF-3225SまたはSFF-1825SLをご選択下さい。
SFF-3225iの制御盤に温度記録計を取り付けた仕様はございません。この場合,記録計を外付けとするかSFF-3225Sをご選択頂くことになります。SFF-3225Sのための一部機能(多点温度監視・Part11対応機能・CSV対応など)を削除し,よりお求めやすい価格でご提供するたカスタマイズ仕様でご提案することも可能です。温度記録計はお客様のご要望に応じて機種等をご提案します。
・温度制御用とは独立した過昇温防止用の熱電対および温度警報計(温度上限警報計)を搭載
・温度警報計だけでなく、温度調節計においても温度上限警報によるヒータの強制停止機能を実装
(二重に温度上限警報をとる仕様とする)
・ヒータ切り忘れ防止タイマ
(SFF-1825iのみ・SFF-1825SLおよびSFF-3225Sはウイークリータイマ機能を利用)
・ブロワが運転されていない状態ではヒータへの通電ができない制御の仕様
・炉冷却時のブロワ自動停止機能(設定温度以下になったら自動でブロワを停止する機能)
・セラミック粉体吹き出し防止用プロテクタ標準装備(SFF-1825iおよびSFF-3225iのみ)
・流動用エア手動ベントバルブ装備
・非常停止ボタン標準装備(1カ所)
SFF-1825SLおよびSFF-3225SのN熱電対仕様について(2023/5/8)
高精度モデルのSFF-1825SLおよSFF-3225Sにおいて,お客様のご希望により,N熱電対仕様でのご提供が可能です。
N熱電対は従来のK熱電対を改良したもので,600℃以下の領域でショートレンジオーダリングによる温度計測の誤差が生じません。従って,特に500℃台での温度計測と制御において真値との誤差が非常に少なくなります。
なお,従来のK熱電対においても,熱電対の最初の校正の段階で650℃前後でAging処理を行う事で,日本電気計器検定所等に依頼した検査成績書上での誤差を+1.5〜2.8℃(起電力の値がごく僅かに増える方向にずれる)にすることができています。
K熱電対もN熱電対も共にJIS C 1602の規定上,500℃において±3.75℃の許容誤差がありますので,その点はご了承下さい。
使用するPLCをはじめとした機器類のコンピュータシステムバリデーションについて(2020/10/1)
特に医療用デバイスの製造用途でのSFF-1825SLおよびSFF-3225Sについて、使用するコンピュータ内蔵の機器類についてのコンピュータシステムバリデーション(CSV)が必要な場合、その対応について事前にお打ち合わせが必要です。設備の製作前のお打ち合わせのタイミングで詳細をお知らせ下さい。常用560℃前後までで使用可能な小型の金属材料の加熱炉です。
熱処理雰囲気は大気です。
本設備は,流動している高温のセラミック粉体を利用して,製品をその中で加熱するもので,セラミック粉体との接触伝熱により,製品の急速加熱が可能です。
昇温時間が短縮できることから,Ni-Ti合金のような複雑な相変態を伴う金属材料の加熱や,ばねのテンパー処理の時間短縮などに威力を発揮します。
また,流動層炉の特性から,精密な温度制御も可能です。
樹脂業界向けの製品です。
PPやPEなどの樹脂の射出成形機に組み込まれているフィルタである「ブレーカープート」に樹脂が付着している状態で450℃前後の流動層炉の中に入れ,処理をすることでブレーカープレートの洗浄処理ができます。
処理時間は20分〜30分です。