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波長可変ダイオードレーザー吸収分光式(TDLAS)露点水分計を取り扱います 
波長可変ダイオードレーザー吸収分光式露点水分計
神栄テクノロジー株式会社製 TDLAS T-1
露点計測範囲:-70℃〜+20℃
特徴1:NH3を含むガスの正確な露点計測にも対応
特徴2:露点と霜点を明確に区別。0℃以下は霜点を表示
露点計測の用途のほか、センサ式露点変換器の精度確認用(現場校正用)としてもご活用頂けます。
TDLAS式露点水分計
波長可変ダイオードレーザー吸収分光式(TDLAS)露点水分計は,水蒸気圧に依存しない露点計測のできる水分計で,計測した結果を露点として表示します。
TDLAS式露点水分計は、鏡面冷却式露点計や、電容量式露点露点変換器では計測の応答性が悪かった特に-60℃〜-70℃の低露点(霜点)領域で高速な応答と高精度計測を実現します。
また,露点と霜点を0℃を境に明確に区別することができますので,ガス中のH2O分圧をより正確に計測することができます。
また、ガス中の水蒸気圧に依存した水分計測ではないため、これまで鏡面冷却式露点計では露点計測が困難であったガス種にも対応できる場合があります。NH3を含むガスの露点計測にも対応します。
露点計測範囲は、TDLAS Model T-1の標準タイプで-70〜20℃dpです。
センサ式露点計(静電容量式露点変換器)の精度確認(比較校正)にも最適です。
可変ダイオードレーザー吸収分光式露点水分計(TDLAS式露点水分計)の詳細はこちらから。
(神栄テクノロジー株式会社のホームページに移動します)
新和実業株式会社では、TDLAS式露点水分計をご案内するに当たり、鏡面冷却式露点計や赤外線ガス分析計などで培った経験と技術に基づき、露点計測に必要なガス計装システムの設計など、コンサルティングを含め、実際の計測開始までサポートいたします。
TDLAS式露点水分計によるアンモニアガスの露点計測
これまでの実績から,ガス中にNH3が含まれる場合の水蒸気の露点もほぼ正確に計測可能なことが分かっています。NH3の場合,その飽和蒸気圧が高いことから,その露点を鏡面冷却式露点計を使って計測しようとしたとき,およそ-33℃以上の計測結果しか得られません。この計測値は,ガス中のNH3+H2Oの「沸点」に相当します。また,これが結露した鏡面を人が目で見ても結露しているのかしていないのかが分かりません。これはNH3+H2Oの表面張力が小さいため,結露したものが鏡面全体に拡がるためです。
ガス窒化炉などの雰囲気の計測においては,この「沸点」(一般に露点だと思われていた)の計測にも意味があり,この値が高いとき,鋼に窒素が侵入しにくいことが分かっています。ただし,近年,熱処理の温度を下げてCO2排出量の削減につなげるため,窒化への注目が高まる中,鏡面冷却式露点計以外の手段でのより正しい露点計測も必要という認識が拡がりつつあります。
TDLAS式露点水分計は,そのような需要にも応えることのできる露点計測のための計器です。
低炭素社会における水素のキャリアとしてNH3が注目される中,NH3注の品質管理の面からもTDLAS式露点水分計は大きな役割を果たすことができます。
TDLAS式露点水分計の露点計測の原理
詳細はこちらから(神栄テクノロジー株式会社のサイトに移動します)
露点計測の範囲
-70℃〜20℃(神栄テクノロジー株式会社製TDLAS T-1の場合)
露点計測の精度(再現性)
±0.2℃または±2ppmの大きい方 (露点が20℃以下で神栄テクノロジー株式会社製TDLAS T-1の場合)
±0.5℃以内(NH3の露点計測を行う場合)
TDLAS式露点水分計により対応可能な工業炉分野での用途
ガス窒化炉(従来は難しかったNH3の蒸気圧の影響を受けない正確な露点計測方法をご提供)
焼結炉(N2+H2雰囲気・センサ式露点変換器に比べてドリフトの発生が大幅に減少)
時効炉・焼鈍炉など(N2+H2雰囲気・センサ式露点変換器に比べてドリフトの発生が大幅に減少)
など、雰囲気ガス中の水蒸気が品質に影響を及ぼす熱処理工程。
ただし、ガス浸炭炉など、粉塵やすすなどが多く発生する可能性のある工程の場合は、鏡面冷却式露点計をご提案します。
ガス軟窒化炉の雰囲気ガスには対応出来ません。